スタッドレスタイヤの豆知識 2

0
    昨年は稀に見る暖冬によりスタッドレスタイヤに交換する意味がほとんどありませんでした。
    終わってみれば、夏タイヤのままでも大丈夫だったのではないか。と思いましたが、それでもここ福島県で生活してきた者であれば冬道の恐さも充分身に染みているので、そんな勇気などある訳がございません。
    スタッドレスタイヤという観点だけで判断すればここは非常に難しい土地なのだと思います。
    通常の年でいけば、11月中に一度雪がパラつきその後はしばらく降らなくなります。12月中旬にまた降り、その後積もるくらいの雪が降るのは翌年になってからというのが大体のパターンでしょう。
    乾いた路面を走れば、スタッドレスタイヤの溝が減っていきますのでギリギリまで履きたくないというのが人間の心情でしょうが、雪がパラつけば焦ってしまうのも心情です。例年、雪など降らないでくれればこんなことで悩まないのでしょうけどね。(実際に関東から南の地域ではスタッドレスタイヤの存在すら知らない人もいるようです。)

    私たちはスタッドレスタイヤとは切っても切れない関係にあります。
    密接な関係であればあるほど正しい知識を付けて後悔されないように努めたいですよね。
    今回はそんな皆様にとって多少でも参考になっていただければ幸いだと思っています。

    タイヤの交換時期


    この写真を見て下さい。
    タイヤにはプラットホームというものが付いていてこれが出てきた時はタイヤが限界だという証になります。
    しかし、単純ではないのが溝だけが判断基準ではなく、ゴム質の固さも関係するという事です。
    ゴム質の固いタイヤは性能が発揮されないので効きが悪くなります。
    タイヤを指で摘んだり押したりして確かめる必要があります。
    なお、タイヤメーカーが基準にしているスタッドレスタイヤの適切な交換時期は約3シーズンだと言われておりますが、保管状態が良いと5年くらいは持つ場合もあります。

    スタッドレスタイヤが長持ちする方法

    スタッドレスタイヤの寿命を長くする方法として保管状態を良くすることがあります。
    直射日光、雨及び水の湿気、油類、ストーブ等の熱などを避けてキチンと保管したタイヤは効きが長持ちします。


    スタッドレスタイヤに使用されている技術

    スタッドレスタイヤに使用されている技術は、各メーカー別に色々ありますが、まずスタッドレスタイヤが雪上・氷上での走行・停止を可能にするために満たしたい基本的な条件がいくつかあります。
    それは、
    ・雪、氷をしっかり捕らえるための土台(タイヤ自体)の柔らかさ
    ・低温下でのコンパウンド(ゴム質)の柔らかさ
    ・接地面での水膜の除去(氷上に出来る水膜がスリップする最大の原因だから)

     といったものです。これらの条件を満たすため、各メーカーの開発チームが色々な技術を生み出しています。例えば、国内タイヤメーカーの最大手ブリヂストンはブリザックという商品に発砲ゴム(小さな気泡がたくさんあるゴム)を使用する事によって、しなやかさと水膜を除去する効果を同時に実現しています。

    発泡ゴム採用ブリザックREVO2

    ミクロのガラス繊維が氷を引っ掻く。グッドイヤーICE NAVI ZEA

    また、ゴム質を柔らかくする素材として前述のオイルやシリカ(ケイ素)といったものを使用しているスタッドレスタイヤや、グラスファイバー・クルミの粉といったものまで使用しているタイヤもあります。


    スタッドレスタイヤをお得に購入できる時期

    基本的にスタッドレスタイヤは時が経てば経つほど値上がりして行きますので、12月前に購入するのが一番良いかと思われます。
    サイズやメーカーによって様々ですが20%くらいは変わってくる場合があります。
    例えば、1本1万円のタイヤだとすれば2千円。
    それが4本ですから8千円違ってきます。
    購入時期が遅くなると1本分のタイヤ代くらい変わってしまうのです。
    またタイヤメーカーによっては現行モデルのタイヤ以外にも旧モデルのタイヤを安く打ち出すことがあり、その場合の多くは数量限定となっておりますので売り切れてしまう可能性があります。
    何分早めの購入がお得だと言えると思います。
    これは販売店によってまちまちだと思いますが、当店では予約だけ先にお受けし、タイヤ交換は後日という形もとれますのでお気軽にご相談ください。

    スタッドレスタイヤの効果

    以前はタイヤにピンが刺さっているスパイクタイヤというものがありました。スパイクタイヤはピンが氷や雪を引っ掻くために効果は絶大でしたが、
    乾いた路面を走った時にアスファルトを削り粉塵を巻き上げ、それが人体にも影響をおこすようになったために禁止され現在のスタッドレスタイヤに変化しました。
    各メーカー凌ぎを削り性能を高めておりますが、発泡ゴムにせよグラスファイバーの突起にせよ限界があります。
    スタッドレスタイヤを履いているからと言って急発進、急停車をせずに、
    車間距離を保ち緩やかにブレーキをかけて減速していかなければ事故の元になりかねません。
    安全運転をお願いします。


    今現在、スタッドレスタイヤをお持ちでない方。
    持っているけど古く、今年も使えるのか心配な方。
    ぜひご来店ください。
    親身になってご相談に乗らせていただきます。






    コメント
    コメントする








       

    オフシャルサイト

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM