人生の言葉 3
JUGEMテーマ:車/バイク
当店の会計はTKCのコンピューター会計で集計していただいております。
・・・と言っても、一般の方には、何のこっちゃの話になってしまいますね
なので、深追いはしません。
何が言いたいのかといいますと、
そのTKCの会計システムに加入していると、毎月一回「ビジネスワンポイントNEWS」というビジネスに役立つポスター(?)がいただけます。
そこには、社会人としてのマナーが載っていたり・・・
ビジネスに役立つ法律が載っていたり・・・
毎回、経営者にとって役立つ情報が載っているのです
しかし、日頃仕事に追われていると、あまりマジマジとは読んだり出来ないもので・・・
なんとな〜く、私の机の隣に、ひっそりと張られておりました
そんな、昨日。
パソコンをいじりながら、ふと目に飛び込んできたのが・・・
「ビジネスワンポイントNEWS 9月号」
9月号では、宮沢賢治さんの「雨ニモマケズ」が取り上げられておりました。
雨にも負けず・・・風にも負けず・・・の、あの詩です。
しかし、そこまでは皆誰でも知っていると思いますが、
その先は知らない方、もしくわ忘れてしまった方も、多いかもしれません。
この「雨ニモマケズ」。
丁寧に読み返してみると、人生の指針と言っても過言ではないくらい、素晴らしい詩なのですね。
何とも見入ってしまいました。
そういえば・・・学生の頃の教科書に載っていたような・・・
あの頃は、何とも思わなかったのに、今になって心に響いてくるとは思いもしませんでした
35歳になって、ようやく良し悪しの判断がつくようになり、「雨ニモマケズ」の詩の良さが理解できたのでしょう
ちょっと、遅い気もしますが・・・
ということで、今更でお恥ずかしい話ですが、とってもよい詩だと思いましたので、皆様にもご紹介したいと思います。
「雨ニモマケズ」 宮沢賢治
雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫なからだをもち
慾はなく
決して怒らず
いつも静かに笑っている。
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分の勘定に入れずに
よく見聞きし分かり
そして忘れず。
野原の松の林の陰の
小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろといい
日照りの時は涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにデクノボーと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうものに
わたしはなりたい。
なぜ、この詩が若い頃の私の心に響かなかったのかは、なんとなくわかります。
「そういうものにわたしはなりたい。」
「そういうもの」と言われる人物像からは、魅力が感じられなかったのです
「慾はなく 決して怒らず いつも静かに笑っている。」
こんな人物になりたいとは、断じて思えなかったのです
若い頃というのは、自己主張が激しく、個性的で、チャレンジ精神が旺盛です。
私も、勢いだけで生きていました。
自分は特別な人間だと勘違いし、特別な生き方がしたいと常に思っていました
しかし、年齢を重ねるにつれて、身の丈を知るというか・・・
自分の可能性というものが、意外と少ないのだと、肌で感じるようになってきたのです
そして、特別な生き方という、漠然とした妄想に魅力を感じることが無くなり始め・・・
やがて、普通に生きる事の大変さに気が付き始めたのです。
普通に生きることは、非常に大変なことなのです。
私は、いつの間にか、人間らしく普通に生きていく人に、尊敬の念を持ち始めていったのです。
「慾はなく 決して怒らず いつも静かに笑っている。」
「あらゆることを 自分の勘定に入れずに よく見聞きし分かり そして忘れず。」
「日照りの時は涙を流し 寒さの夏はおろおろ歩き」
「みんなにデクノボーと呼ばれ 褒められもせず 苦にもされず」
そういうものに、私もなりたいと思いました。
- 2011.09.03 Saturday
- 社長コラム−思想
- 15:53
- comments(1)
- -
- -
- -
- by carart-d